本質を見抜き短期間で結果を出す。与沢翼著「ブチ抜く力」の感想。

本質を見抜き短期間で結果を出す。与沢翼著「ブチ抜く力」の感想。



与沢翼さんの著書「ブチ抜く力」を紹介。結果を最速・最短で獲得する方法論が書かれていて、成功のためなら容赦なくリスクを負う力強い言葉のオンパレードにモチベーションを刺激されます。

あの“秒速の男が地獄の底からカムバック。与沢翼、集大成の1冊が完成!

途中から「ダイエット」「投資」の具体的な方法や考え方について書かれているので、ダイエットするほど太ってもなく、投資も現在やっていない私にとってはあまり関係ない話。。 それでもたくさんの学びを得ました。

アパレル社長時代、情報商材時代、現在の投資家としての活躍、さらにはダイエットに至るまで、与沢翼さんがどんなことをするにしても一貫した考えを持っていたことが分かります。

それこそが「ブチ抜く力」

本の中では「ブチ抜く力」をこう定義しています。

ブチ抜く力とは、あらゆる常識を覆し、世間の考える限界を突破して、とてつもない結果を超スピードで得るための力です。

とてつもない結果を超スピードで得るために肝要なのは、大きく以下の2点に集約されているのではないかと感じました。

  1. センターピン(本質)を見つけて目標を1点に絞る
  2. 短期勝負。戦略はスケーラビリティを意識して

センターピン(本質)を見つけて目標を1点に絞る

与沢翼のセンターピン

何回こけても、再度周囲があっと驚くような成果を瞬時にあげてしまう与沢翼さんですが、どんなことを成すにも「センターピンを見つける」が重要だといいます。

目的を達成させるために私が最初にやる事。それは「物事の本質は何か」を考える事。これは必ずやります。つまり、その物事のセンターピンは何かという事です。センターピンとは、ボウリングでいう真ん中のピンの事です。これさえ外さなければ、残り9本全てのピンを倒す事ができる。つまり、センターピンとなるたった一つの〝物事の本質〟を的確に捉えさえすれば、物事は想像以上に上手くいきます。

俯瞰で考え、物事の本質を見抜くことが大事とはよく言われることですが、ボーリングのセンターピンに例えているところが面白い。
さらに、ただ本質を見極めるだけでなく、ポイントは次にあります。

実は、頭の良い人ほど、この「一つに絞る」という作業が苦手です。頭の良い人は物事の本質「らしきもの」を摑むのが得意なので、センターピンと思しきものを「これも、あれも」といくつも見つけてしまうのです。でも、これこそが失敗のもと。まずもって最短・最速を不可能にする最大の理由です。

自分の今月のタスク表を見直してみました。

タスクシート

明らかに日々のタスクが「あれもこれも」に分散されてしまっています。赤枠で囲った部分は、囲っていないところに力を入れた分、全く手が回っていない状況です。何かを得るとは、何かを犠牲にすることでもあり、何を犠牲にするか決定できていないのではないかと反省しました。「ブチ抜く力」では、余計な一切を排除しセンターピンに一気に可処分エネルギーを注ぎ込む。ブチ抜くことを「飛行の離陸」に例え、一度しっかり離陸できさえすれば、あとは緩やかに飛行することができると語られています。

与沢翼さんといえば「秒速で1億円稼ぐ男」と言われていた時代の印象が強いですが、やはりお金に対する考え方から学ぶところが大きい。ついつい「お金だけが全てじゃないよね」という発想が生まれがちですが、お金がなければ真に人生で大切なことを守ることができません。

先日、こんなツイートがバズっていました。

奥さんが過労死で亡くなってしまったという悲しいニュースですが、アップされた方の月収は20万もなく、苦しい生活を強いられていたそう。お金さえあれば、もっと奥さんを楽させてあげることができたのに、、という後悔先に立たずの念が伝わってきます。

極端な例かもしれませんが、「お金じゃなくて愛だよ」と語る人には説得力があると思います。

何が言いたいのかというと、一部の恵まれた人を除いて、第一に優先すべきことはお金を稼ぐことではないか、ということです。
仕事には、経済的な動機だけでなく、「やりがい」といった精神的な動機もあることは確かです。でもまずは、お金を稼ぐことにもっとフォーカスして一旦飛行機を離から離してしまいさえすれば、人生はだいぶイージーになるはず。そのためのセンターピンは何か、今一度考えてみようという気持ちになりました。



短期勝負。戦略はスケーラビリティを意識して

与沢翼の短期勝負

与沢翼さんがこれまで目標達成してきたものは、どれも超短期間のものばかりとのこと。

長期的な目標は、負荷自体が小さい代わりに、とても道のりが長いので、実現するには卓越した自己管理能力と継続力、そして強い意志の力が必要になります。コツコツ継続する資質のない普通の人間が長期目標を立てた場合、ほとんどの場合は途中で挫折します。そして多くの人間はコツコツ継続する習性など本来的に持っていないのです。

意外でした。圧倒的成果を出す与沢翼さんでさえも「コツコツ継続なんてできない」ことを自覚されているのです。
例えばブログで成功している人は皆、毎日コツコツ書き続けることがもっとも大事といいます。
もちろんジャンルによってはコツコツ成果をあげていくことが大事な対象も多いと思いますが、初動を大事に最短・最速で一気に成果を出すことが最強だといいます。

与沢翼さんは、ダイエットにおける目標でも、「1年間で10kgではなく、1ヶ月で10kg落とす」
1年間という目標を掲げた場合、もし今月成果が上がらなくても、「残りの11ヶ月で何とかしよう」と考えると思いますが、要するにこれは未来の自分に責任転嫁をしているってこと。もっともモチベーションの高い初月に目に見える成果を出すべきなのです。

与沢翼さんが戦略を練る時は、「単に成功する」ではなく、「成功した後のことも考慮して拡張性を考える」ことが大切で、一石五鳥くらいの利益が見出せなければやらないと言います。
一石五鳥くらいの利益を見出して始めたいとは誰もが考えると思いますが、だからこそ先述の「センターピンを一点に絞る」ことが難しくなるのではないかと思いました。
しかし、きっとセンターピンは間違っていたとしても問題ないのです。はじめに設定したセンターピンが正しいかどうかではなく、短期間に仮説検証を繰り返しながら軌道修正していくことが大事なのだと感じました。

紹介させていただいたのは「ブチ抜く力」のほんの一部です。ぜひ読んでみてください。

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2019年3月16日







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